洗面台の水がゆっくりしか流れないのはなぜ?
排水口や排水トラップに汚れが蓄積している初期の詰まりの可能性が高いです。
洗面所は、顔を洗ったり髪を整えたりと日常的に使用頻度が高く、髪の毛・ヒゲ・石けんカス・皮脂・歯磨き粉などが毎日のように排水に流れ込みます。
特に排水口のすぐ下にある「ヘアキャッチャー」や「トラップ部分」に髪の毛が絡まったり、石けんカスが固まったりすることで、水の流れが遅くなっていきます。
流れが悪くなったと感じたら、詰まりの初期症状と考え、早めに掃除・対処するのがベストです。
洋式トイレが詰まった場合の対処法
詰まっているときに無理に水を流すと水があふれて床が水浸しになる危険があります。
タンクのレバーには触れず、まずは水位の確認だけにしましょう。
トイレットペーパーや便が詰まっているとき
ラバーカップを便器の排水口に密着させる
ゆっくり押し込んで勢いよく引く(押すより引く力が大事)
3~5回繰り返し、つまりが取れたら少量ずつ水を流して確認
バケツで約5?6リットルの水を用意
一気に流さず、少し高い位置(約50cm)から一気に注ぐ
水の勢いでつまりが流れることがあります
※ ラバーカップ後の確認にも有効
ラバーカップより強力な空気圧で押し出す専用工具です。
排水口の奥にワイヤーを入れて物理的に崩す方法。
便器の脱着が不要で、DIYにも使われます。
中性洗剤(台所用)をコップ1杯ほど排水口に注ぐ
ぬるま湯(40?50℃程度)をゆっくり注ぐ
30分?1時間ほど放置
水を流して確認
異物(おもちゃ・オムツなど)を落とした
屋外の排水管で詰まっているかもしれない
ラバーカップでも解消しない
何度も詰まる(配管に問題がある可能性)
洗面所の詰まりの主な原因は何ですか?
詰まりの原因は多岐にわたり、以下のような日常的なものが複合的に絡み合って起こります。
髪の毛:最も多い原因です。洗顔や整髪時に抜け落ちた髪の毛が排水口に絡まり、蓄積します。
石けんカス:石けんの成分が水道水中のミネラルと反応して固まりやすく、髪の毛と一緒に付着します。
歯磨き粉・化粧品の油分:粘性が高く、排水管の内壁にこびりついて通水を妨げます。
皮脂や水垢:人の皮膚や手の脂が水垢と結びついて、トラップ内部でスラッジ化します。
アクセサリーや小物の落下:ピアスやキャップなどが排水口に落ちて物理的に塞ぐこともあります。
こうしたものが数週間?数か月かけて積み重なり、気づかないうちに流れが悪化していきます。
和式トイレの詰まり
基本的な原因は洋式と同じですが、構造が異なるため対処法に少し違いがあります。以下に、和式トイレ特有の詰まりの原因と対処法を詳しくまとめました。
水を流し続けると逆流やあふれの原因になるため、一度静かに観察。
和式用は底が広く、和式トイレの形状にフィットしやすいタイプを使用。
水をある程度張って、押すより引く力でつまりを吸引する。
ラバーカップをしっかり排水口に密着させる
ゆっくり押して勢いよく引く
数回繰り返して水が流れるか確認
バケツに水を入れ、高い位置(50cm前後)から一気に流す
詰まりが軽い場合、水圧で流れることも
食器用洗剤をコップ1杯注ぐ
40~50℃のぬるま湯を入れる(熱湯は厳禁)
30分~1時間放置後、バケツ水で流して確認
便器の奥や曲がりくねった排水管に詰まりがあるとき
異物混入や尿石蓄積に有効
※DIYが難しい場合は、無理せず業者に依頼を
排水管の奥や屋外の排水マスに原因がある場合は、高圧洗浄機が必要。
落とし物が原因で便器内に残っている場合は、便器を取り外す必要も。
和式トイレは配管が「曲がりくねっていて細い」ことが多く、詰まりやすい構造です。
洋式トイレと違い、ラバーカップの密着が甘いと効果が出にくいので、専用のもの(和式対応)を使うことが重要です。